2020年7月2日 配信
SSL化を行ったのにChromeのアドレスバーに「鍵マーク」でなく「保護されていない通信」と表示されることはないだろうか?
今回はそれについての対処を行い、最終的に「この接続は保護されています」とSSL化が正常に表示がされることを目指す。
SSL非対応であったWordPressサイトのSSL化を行う。
SSLのインストールそのものは問題なく完了した。ところが、サイトを表示させたところ、Google Chrome のURL欄に「鍵」マークではなく「保護されていない通信(i)」のマークが表示されていた。調べたところSSL化が正常に行われていないことが分かった。
◇Google Chromeに「保護されていない通信(i)」のマークが表示された
ウェブサイトのソースを確認したところ http:// ではじまるURLが複数記述されてされており、SSL化が不十分であることが判明した。
※SSLは通信していウェブサイトの内容がすべてセキュリティーで保護されていなくてはならない。つまりサイト内のURLがすべて https:// で記載されている必要がある。
◇サイト内に http:// のURLが混在している
サイト内の http:// を https:// に書き換えることでSSL化が実現できる。
今回は、WordPressの「ヘッダーテンプレート」へ下記の <meta>タグ を <head>セクションに記述した。
◇「ヘッダーのテンプレート」ファイルの<head>セクションに下記内容を埋め込む。
<meta http-equiv="Content-Security-Policy" content="upgrade-insecure-requests">
<meta> の宣言により、サイト内にある http:// を https:// と読み替えてブラウザに読み込んでくれる。
参考)
・CSP
・ upgrade-insecure-requests
◇http-equiv=”content-security-policy” とは
コンテンツセキュリティポリシー。クロスサイトスクリプティング やデータインジェクションなど特定の種類の攻撃を検知し、影響を軽減するための属性。
◇content=”upgrade-insecure-requests”
上記を適用することにより、「サイトの安全でないURL (HTTP経由)」のものを「セキュリティで保護された URL (HTTPS経由) 」に置き換えることができ、ユーザーエージェンでHTTPS通信のようにふるまうことが可能となる。これはURLの書き換えが必要な、安全ではない古いURL(HTTPが記載されている)が多数存在するウェブサイト向けに準備された属性となる。
1.
今回の <meta> による対策で http が https に変更されるが、その際に有効なURL のパターンは次の2種類となる。通常リンクタイプと画像リンクタイプだ。
◇リンクを示す URL表記 :
例)http://www.iotoon.com/hogehogehoge.html
◇画像を表示する URL表記 :
例)http://www.iotoon.com/hogehoge/image.jpg
2.
画像を表示するURLで https:// で置き換えることが出来ない場合には、リンク切れが発生してしまう。そのため画像が壊れたかたちで表示される。
3.
.mp3 、 mp4 などの拡張子を持つものは http:// のURLが無効になるため https:// と認識されない。
認識されない場合は手動またはソフトウェアの置換機能で http:// から https:// へURLの変更を行う。
ホーム > WEB制作 > [SSL]SSL化を行ったのに、サイト内に http が混在しているため、完全にSSL化できない~Chromeのアドレスバーに「保護されていない通信」と表示されるときの対処方法~<wordpress・保護されていない通信>
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