インプットとアウトプットを有効活用しよう！

１．はじめに

今回はcronコマンドの書き方について説明します。

２．cronとは

cronとはサーバー内にあるスクリプトの定期実行ツールです。
スクリプトはサーバー内にあるプログラム、Perl、PHP、Python、Rubyなどを言います。

３．設定例

今回の実行プログラムは　input.cgi　とします。

実行時間は1分ごととします。

下記ディレクトリのような構成を想定します。

www
└ tools
　└ program
　　└ input.cgi

４．設定例のcronの書き方

cronの定期実行により1分ごとに　input.cgi　のファイルを動作させたい場合は次のようにします。

［１］月→毎月→＊
［２］曜日→全曜日→＊
［３］日→毎日→＊
［４］時→毎時→＊
［５］分→毎分→＊
［６］input.cgi　のファイルが格納されているディレクトリへ移動！
［７］input.cgi　を実行！

一行で書くと次のようになります。

* * * * * cd /www/tools/program;./input.cgi

５．まとめ

cd によりディレクトリを移動したあとは「;」を忘れずに記述しましょう。
　

時間の設定は下記の記載方法があります。

［１］月　⇒　左から1番目の「*」

1. 1月は「1」、2月は「2」 というように数字で入力します。
   （1月は「jan」、2月は「feb」、3月は「may」などのように英語で記述も可能です）
2. 1から8月の間のみの場合は「1-8」 のように入力します。
3. 毎月の場合は「*」と入力します。
4. 3ヶ月毎の場合は「1-12/3」、4ヶ月毎の場合は「1-12/4」 のように入力します。
   例１）6月から12月の間、2ヶ月毎　⇒ 「6-12/2」
5. 「,」で区切ることにより、複数設定できます。
   例２） １月から2月と５月と7月から12月の間で2カ月毎　⇒　「1-2,May,7-12/2」

　
［２］曜日　⇒　左から2番目の「*」

1. 日曜日は「0」、月曜日は「1」、火曜日は「2」 というように数字で入力します。
   (日曜日は「sun」、月曜日は「Mon」などのように英語で記述も可能です)
2. 月曜日から金曜日の間のみの場合は「1-5」のように入力します。
3. 全曜日の場合は「*」と入力します。
4. 月曜日から日曜日で2日毎の場合は「1-7/2」、3日毎の場合は「1-7/3」 のように入力します。
   例１） 月曜から土曜の間、2日毎　「1-6/2」
5. 「,」で区切ることにより、複数設定できます。
   例２）日曜日から月曜日と火曜日で水曜日から土曜日の間は2日毎 「0-1,Tue,3-6/2」

［３］日　⇒　左から3番目の「*」

1. 「1」から「31」の数字で入力します。
2. 3日から15日の間のみの場合は「3-15」のように入力します。
3. 毎日の場合は「*」と入力します。
4. 2日毎の場合は「1-31/2」、「3日毎」の場合は「1-31/3」 のように入力します。
   例１）10日から30日の間で5日毎　「10-30/5」
5. 「,」で区切ることにより、複数設定できます。
   例２） 3日から5日と7日で9日から30日の間は3日毎「3-5,7,9-30/3」

［４］時　⇒　左から4番目の「*」

1. 0から23の数字で入力します。
2. 10時から23時の間のみの場合は「10-23」のように入力します。
3. 毎時の場合は「*」と入力します。
4. 3時間毎の場合は「0-23/3」、5時間毎の場合は「0-23/5」のように入力します。
   例１）8時～20時の間、2時間毎 「8-20/2」
5. 「,」で区切ることにより、複数設定できます。
   例１）0時から7時と10時で11時から22時の間は3時間毎 「0-7,10,11-22/3」

　
［５］分　⇒　左から5番目の「*」

1. 0から59の数字で入力します。
2. 10分から20分の間のみの場合は「10-20 」のように入力します。
3. 毎分の場合は「*」と入力します。
4. 5分毎の場合は「0-59/5」、10分毎の場合は「0-59/10」 のように入力します。
   例１）15分から50分の間で5分ごと「15-50/5」
5. 「,」で区切ることにより、複数設定できます。
   例２）15分から30分と35分で36分から50分の間は5分毎「 15-30,35,36-50/5」

※上記［１］から［５］の各時間の設定数字は「半角スペース」を開け入力します。

以上、ありがとうございました。